にしかわ耳鼻咽喉科

のどの病気

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見過ごすと怖いのどの病気

喉の痛みは比較的良く起こる症状です。それだけ身近な体調の異常なので、「少し喉に違和感があるけど、まあ大丈夫か」と
その違和感が何かの重大な病気のサインだったとしても、見落とすことになる可能性は否定できません。
特に見過ごすと怖いのどの病気は、やはり「咽頭がん、喉頭がん」です。特にタバコ、お酒が好きな方に多い病気です。
喉頭がんは比較的初期で見つかり治療によって完治する可能性が高いですが、咽頭がんは初期は症状に乏しいことが多く、
発見された時にはかなり進行していることもあります。のどの違和感を自覚したら、
早めにかかりつけのドクターに診てもらうようにしましょう。

のどの違和感について

日常を過ごしているとのどの違和感を覚えることがしばしばあります。
のどの違和感を持つ原因としてどのようなものがあるでしょうか。

主な原因

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主な原因

風邪の症状…喉の痛みの原因として最も考えられるパターンは、やはり風邪による症状です。
風邪は細菌やウィルスが身体の中に侵入してきて、身体の各所に炎症を引き起こします。
その時に鼻や喉、気管支に炎症を起こし、気道粘膜炎などの症状が起こることで、喉に違和感が発生するようになります。
感染する病原体の種類も様々で、最初の感染はウイルスが約80パーセントといわれています。
また、二次感染として細菌感染を合併することもあります。
この原因ウイルスがインフルエンザウイルスから、ライノウイルス、エンテロウイルス、アデノウイルス等様々で、季節性もあります。

扁桃炎…扁桃腺は外部から身体に侵入してくる菌やウイルスに対して身体の健康を守る役割をしていますが、扁桃の表面にはいつも色々な細菌が 住みついています。気温の変化やほこりなどの刺激、過労や風邪などによって抵抗力が弱まると、細菌は増殖を進め、扁桃腺に炎症を起こします。
これが喉に違和感を覚える原因の一つになります。

気管支の不調…咽頭部と肺を結ぶ空気の通り道を気道といい、咽頭から肺までのひとつの管を気管と呼びます。
気管支は、気管から左右にある肺へ向けて空気の通り道を二手に分けている器官です。
気管支はハウスダスト、タバコ、様々な空気の汚れに反応しやすく、アレルギー体質を持つ子供は喘息を発症し、発作性の強い咳などで呼吸困難になります。
また、細菌やウィルスなどが体内に侵入しそれに感染すると、気管支に炎症が起こり、喉に痛みが走るようになります。

喫煙…喉に違和感を覚える原因として、タバコも挙げられます。タバコは喉頭を刺激して喉の痛みを引き起こします。
タバコにはニコチン、タールなどさまざまな有害ガスが含まれていて、それはのどの粘膜の線毛を刺激します。
当然のどの粘膜を傷つけたり汚したりするので、タバコの吸いすぎには注意が必要です。
また、自身がタバコを吸わなくても周りの喫煙者の煙によって喉を傷つけ、違和感を覚えることもあるので注意しましょう。

花粉症…花粉症とは、主植物の花粉がアレルギー原因物質(=アレルゲン)となって引き起こされるアレルギー性の症状を言います。
症状はくしゃみ、水っぽい鼻水、鼻づまり、目のかゆみの四大症状になりますが、大量に花粉が飛散する時期は喉にかゆみや痛みなどの違和感を覚える症状が出ます。
また、花粉症によって鼻が詰まると必然的に口で呼吸をすることになります。そうすると喉が乾燥し違和感を覚えやすくなります。

胃酸の逆流:胃酸が何らかの理由で逆流し、のどに到達するとのどの違和感を起こすことがあります。
ストレスその他の原因で胃酸の分泌が増加することがあり、のどの症状を引き起こすことがあります。逆流性食道炎を合併することも多いです。
胃カメラなどでの精査の必要がある場合があります。

扁桃炎について

扁桃腺は医学用語で、喉奥の両側に広がっているリンパ組織のことで、手でも触ることのできる器官です。
扁桃腺は、まだその機能はよくわかっていませんが、免疫を司るとされています。
身体の中へ入ってこようとする病原体(細菌、ウイルス)から身体を守る免疫の役割を果たします。
口から入ってくる病原体は扁桃腺で捉えられます。その際、体の抵抗力が低下している状態だと、扁桃腺のくぼみに病原体が感染の巣として残り、その場所で活動し炎症を起こすことで扁桃炎を起こします。
扁桃炎の症状には、「急性扁桃炎」「慢性扁桃炎」の2種類があります。

扁桃炎の治療法について

扁桃炎は1日、2日ほど安静にしていれば症状が治まっていくのがほとんどなのですが、より早く扁桃炎を治すことは重要です。
扁桃炎を発症して慢性化させてしまうと、「病巣扁桃腺炎」という他の臓器に炎症を引き起こすリスクも隠れているためです。
治療には、抗生物質を服用することで進めていきます。
発熱、痛み、のどの腫れに関しては、消炎鎮痛剤を用います。
また、蒸気吸入器や加湿器を用いて喉を保湿することも重要です。
乾燥状態では、粘膜の繊毛運動が妨げられ、免疫の機能が落ちることが分かっています。

のどとガンについて

一般的に喉と呼ばれる部位は、医学的に言うと咽頭(いんとう)と喉頭(こうとう)のことを指します。
さらに咽頭は鼻内部奥から喉にかけての上咽頭、口を開けたら見えるほぼ範囲である中咽頭、中咽頭から食道にかかる下咽頭に分けられます。
咽頭、喉頭それぞれの部位により、ガンの初期症状やガンの進行にも違いがあります。
それぞれガンの種類と特徴は、以下になります。

それぞれガンの種類と特徴

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上咽頭ガン(鼻咽腔ガン) 中咽頭ガン
上咽頭ガンは、初期には症状がほとんど感じられないため、「沈黙領域」とも呼ばれています。ガンが進行すると、病巣からは耳、鼻、また脳を支える骨である頭蓋底(ずがいてい)が近接しており、これらの領域の症状をきたします。耳からの症状としては、耳づまり感、難聴が起きます。腫瘍によって耳管機能に障害が起きます。
同様に、鼻の症状として、鼻づまり、続く鼻血などがあります。
腫瘍がより進行して頭蓋底に病原が転移すると、頭蓋底から出ている目の動きを司る神経や、顔の触覚の伝達神経などが病気に侵され、ものが二重に見えるようになったり、顔面がしびれるようになったりします。さらに病巣が転移すると、舌が動かなくなったり、声が枯れたりすることもあります。
中咽頭部にできる腫瘍の大きさがある程度になるか、首のリンパに転移するまでは、あまり自覚症状は感じられません。
初期症状としては、喉の異物感や違和感が出ます。また、咽頭の神経を通じて、耳への痛みにつながることもあります。症状が進行すると、のどの痛みやのどからの出血があったり、しゃべりにくくなる、嚥下しづらくなるなどの症状が出てきます。
下咽頭ガン 喉頭ガン
下咽頭ガンもはっきり分かるような症状はありません。初期症状としては、軽い喉の痛みや異物感が出てきます。痛みは、のど全体ではなく一部、ものを飲み込む際に染みるように感じられるのが特徴です。
耳の痛みも起こることがあります。症状が進行すると、のどや耳の痛みが強くなり、血痰、嚥下しづらいなどの症状が出てきます。
喉頭ガンは声帯にできる声門ガンが約70%で最も割合が高いです。
声帯より上に生じる声門上ガンが焼く30%、声帯より下にできる声門下ガンが約5%の発症率です。病巣の部位により、症状の発現の仕方は異なります。
いずれにしても、声帯に病巣が達すると、枯れ声になります。さらに進行すると、呼吸困難に陥ってしまいます。

ポリープについて

何らかの原因で、声帯の振動部に出来るふくらみのことです。
これが原因で、出る声が悪くなります。基本的に振動部の片側のみの症状ですが、
症状が出ている期間が長かったり、程度が強くなったりすると、反対側にも変化が表れます。
声を出しすぎたり、炎症が起こることによって、声帯の粘膜の充血が起こります。
このような状態で、たとえばさらに大声を出すなどして刺激を与え続けると、粘膜内に血腫ができて、
腫れ上がります。この状態のまま、引き続き声の出し続けるなどすると、ポリープになるのです。
声を聞けばポリープの有無は推測できますが、内視鏡検査が最も有効です。
治療法としては、声の衛生を保つのが最良です。その手段としては、保存療法と手術療法があります。
前者は、可能な限り発声を慎むのに加えて、吸入器や炎症を抑える薬を服用します。
それで直らない場合は、外科手術を施します。全身麻酔とラリンゴマイクロサージェリー(顕微鏡下の手術)で、
ポリープを切除します。

ポリープの対処として、最も重要なことは、声帯に負担をかけさせないこと、つまりできるだけ発声をしないことです。
大声を出すことや長時間つづけて発声することは避けましょう。

のどの病気のQ&A

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声を毎日、継続的に出す人は喉の病気に注意した方がよいのでしょうか?

はい。声帯を酷使すると、ポリープ、声帯結節などをきたす可能性があります。
声を出す仕事の方は特に、声を出さないで済む時は極力声を出さないようにすべきでしょう。
また、腹式呼吸を心がけるなど、声帯に負担をかけない発声方法を身につけるべきです。
また、声帯の加湿はとても重要ですので、普段からマスクなどを使用することもよいでしょう。

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大人になってから扁桃炎を繰り返しています。子供の病気だと思っていましたが、大人もよくなるものですか?

幼少時に扁桃炎になったことがない方が、社会人になって疲れやすくなり、一度扁桃炎を起こした後、
何度も繰り返すといったことは、よく経験します。扁桃炎になった時はできるだけ休養をとり、
内服を飲むなどきちんと治療しておくことが重要でしょう。

q

ポリープなどで一時的に変わってしまった声はどのくらいの期間で元通りになりますか?

環境と個人差を考えると、一概には言えませんが、普段から声を出す頻度が多い方は治りが悪い可能性があります。
また、タバコも治りを悪くする原因です。
可能な限り声を出さないようにすることが重要です。

にしかわ耳鼻咽喉科について

院長紹介

はじめまして。
勤務医を続ける中で、初期治療の大切さ、疾病予防の必要性を痛感しました。
病気が悪化する前の早期発見、早期治療ができないかとの思いが強くなりました。
生まれ育った東大阪に、今まで経験させていただいた私の新しい耳鼻咽喉科知識を提供したいと思っております。
病気で苦しんでいるときは本当に不安です。そういった不安を感じておられる皆様に、 安心して帰っていただけることが私の一番の喜びです。
そして、これからも新しい医療知識を吸収し、皆様に還元させていただきたいと思っています。
来られる皆様にそれぞれの方にあった「適切」で「安心」な医療を提供できるよう、精一杯努力していきますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

医学博士
日本耳鼻咽喉科学会認定専門医
にしかわ耳鼻咽喉科 院長 西川 匡

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